1,000本ノック

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Cajijiiブログ 日常を通じて練習のため執筆しています。

活字中毒の話 今まで出会った中で一番の本好き上司

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こんにちは。かじわら(@kajiwara806)です。

 

いままで出会った人の中で、一番本が好きな人の話です。

その人は自分のことを活字中毒と言っていました。

 

 

私も本が好きで、おすすめ本があれば比較的すぐ購入します。

いまはKindleと紙の書籍、あとWeb記事やブログを読むのも好きです。

 

一時期、特定の作家さんだけ読んでいたり、

自己啓発本に苦手意識があって遠ざけてました。

小説のパターンに飽きた頃に幅を広げて

よりたくさんの本と出会うことができてから

ジャンル問わず何でも読むようにしています。

読書好きを公言してから、まわりにも読書好きが増えた印象です。

 

そして今回の「活字中毒」の上司。当時50歳。

仕事ができるカッコイイ人で、手先が器用でスポーツ万能な愛妻家です。

もう10年くらい前の話です。

・口癖は「読破!」

・持ち物は3点セット

・本がないと落ち着きがなくなる

・おわりに

 
口癖は「読破!」

 

読み終わると「読破!」と言います。(なぜか…)

小説1冊は1,2時間で読み終えるので1日1冊以上読んでいる印象でした。

(夜も本を読むと話していた!!)

「読破!」「読破!」「読破!」と毎日、読了のお知らせを聞いていた記憶です。

しかし、問題は本の扱い方

本を購入する→表紙を捨てる→読む→「読破!」と叫ぶ→即処分→終了

中身を読んだらゴミ箱行きです。

「捨てるのもったくないですか?」2回ほど、聞いたことがあります。

返答は「なんで?」以上。

その人曰く、読んだ本は過去のもの。記憶にあるので手元になくていい。

売るでもなく、誰かにすすめるでもなくゴミ箱行きです。 

自分が選択した本なので、自己満足の世界。強要したくないらしい。

爽やかな雰囲気で話すので、説得力が増して当時の私はうなずいていました。

カッコイイとすら思っていた私です…。

 
持ち物は3点セット
 
本、財布、携帯

3点セットは上着ポケットに収納です。足りないものはその場で追加購入します。

カバンを持ち歩いている姿は見たことがありません。

その変わり、夏場でも上着を持参していました。

男性だと手ぶらの人も多いので、カバン嫌いですか?と聞いたことがあります。

返事は「いや、この方が、どこでも本読めるでしょう?」でした。

想定外…ここにも活字中毒を彷彿とさせる姿がありました。

また、インプットするだけでなく知識も豊富で色んな話をしてくれました。

(いま思うとアウトプットしていたのか…)

 
本がないと落ち着きがなくなる
 

近くに本がない時もあります。持ってきた本が終盤ですぐ読み終えてしまった時。

わかりやすくソワソワします。

あ!いま読むものがないんだろうな、って周りがみてもわかるレベルです。

そういう時は、人のマンガだろうが週刊誌だろうがおかまいなし。取られます。

半ば没収に近い形で、雑誌を差し出したことがあるくらいです。

 

商談の後やミーティング中でも落ち着きないのが伝わるレベル。

タバコきらした人が、落ち着きなくなる素振りにそっくりです。

どうしても本がない時は「ちょっと出かけてくる」と言い消える。

姿が見当たらない時は本屋です。

行先言わずとも知らぬ者はいません。(わかりやすい)

一度、どうしても用事があった時に姿が見当たらず、携帯もつながらなくて、

探しに行くと本屋にいたことがありました。

それ以来、不在時は本屋がデフォルトです。

 

そんな上司ですが、昔から本をすぐ処分してしまうことを家族に注意されていて、

なるべく古本に手を出すように心掛けているそう。

古本ならいいってわけではないと思いますが、

本を読み始める前に秒速で表紙を捨ててしまうので解決策がなかなか見つからず。

心掛けてるわりには、新しく購入した本でもやっぱり「読破!」と言って

ゴミ箱行きになっていました。

 
おわりに
 

わたしは、読書は好きだけどソワソワしたことはないし、 

『読んだら過去の本』の概念はないです。

知識のインプットの為に読む本もありますが、

小説だととくに、1年前に読んだ時の感想と今とで捉え方が変わってたりします。

同じ本で何度も泣いたり、笑ったり、もう一度スリルを味わいたくて読んだり。

いろんな楽しみ方ができるのが、自分なりの読書です。

 

あの頃(もう10年くらい前)の世間知らずの私には、

仕事ができてカッコよくて、知的な上司がものすごい偉大な人に見えました。

読むスピードも早かったですし。

今は、さすがに捨てる人には出会いませんが(みんなフリマで売るのかな)

その人を越える本好きには出会えていないと感じました。

わたしは本のために専用本棚を購入したので、きっと価値観は真逆です。

 

この話をブログに残したのは、

「読書好きだよね」「本好きだよね」って言葉が最近あちこちから聞こえて、

自分の周りに読書好きが増えたので、ふと上司のことを思い出しました。

10年たったいまでも尊敬できる人です。